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WealthNavi(ウェルスナビ)のETF投資先ファンド8銘柄を徹底解説!

僕がウェルスナビを開始して4年以上が経過しました。

ウェルスナビが投資を行うのは「ETF」と呼ばれる投資先から選ばれた銘柄です。

でも……「ETF」とは何でしょう? どんな銘柄があるのでしょう?

始めたばかりの頃は細かい部分まで気にしていませんでしたが、しばらくするとさすがに気になってきました。そこでこちらの記事では、ウェルスナビの「ETF」について紹介していきます!

※運用実績については「ウェルスナビの運用実績を毎週報告(損失あり)&メリットデメリットを簡単解説」の記事で紹介しています。

ウェルスナビの「ETF」とは

ETFは「Exchange Traded Funds」の略で「上場投資信託」と呼ばれています。

特定の指数、たとえば日経平均株価や東京株価指数(TOPIX)等の動きに連動する運用成果を目指し、東京証券取引所の金曜商品取引所に上場している投資信託です。

連動する指数は株式だけでなく、債券、REIT(リート)、通貨、コモディティ(商品)の指数もあります。

投資先も日本だけでなく海外も対象となっていて、投資しにくい国と地域と資産に手軽に投資ができるようになりました。

つまりETFは「グローバルな分散投資ができる金融商品」ということです。その投資先として、ウェルスナビでは8つの銘柄を採用しています。



ウェルスナビの銘柄選定基準

  1. 資産クラス全体に連動する
    ※資産クラスとは、同じような特徴や値動きを持つ資産をおおまかに分類したもののことを指します
  2. 資産規模が大きい
  3. 流動性が高い(取引額が多い)
  4. コストが低い(手数料等)
  5. 外国投資信託の届出が金融庁に対してされている

選定基準は上記のとおり。これらがどういう意味なのか、これから行う各銘柄の説明をひととおり読んでいただくとよくわかると思います。

リスク許容度、内訳について

リスク許容度

僕のリスク許容度は「5/5」で、最も高く設定しています。

このくらいのほうが、目に見えて変化が出やすいと思ったからです。

■リスク許容度とは?

リスクというのは「収益の振れ幅」。その収益がマイナスに振れてしまった時に、どれくらいまでならマイナスになっても受け入れることができるか(許容することができるか)、という度合いのこと。

初期投資の内訳

開始一週間の内訳を見てみると、

株式(米国株、日欧株、新興国株)に約8割という資産内訳です。

なので、毎週の運用実績レポートには日経平均とNYダウの動きを掲載しています。

なお、「VTI」「VEA」という略称は「ティッカーシンボル」といって、株式市場で上場企業、商品を識別するためにつけられています。

米国株(VTI)はアメリカ、日欧株(VEA)は日本やヨーロッパというのはわかりますが、他の銘柄はよく知らないものばかり。

それでは各銘柄の運用ファンド、投資先の国や企業について紹介していきましょう!



ウェルスナビのETF投資先8銘柄の解説

ETFの銘柄は、VTI、VEA、VWO、AGG、GLD、IAU、IYR、TIPです。それぞれ運用ファンドの情報を元に調査しました。

概要は「モーニングスター」、保有・組込銘柄等は「ブルームバーグ」をもとに調べました。※2018年3月31日時点

【米国株:VTI】

名称バンガード・トータル・ストック・マーケットETF
運用企業ザ・バンガード・グループ・インク
信託報酬手数料年0.04%
分配四半期毎
上場取引所NYSE Arca

VTIは「CRSP USトータル・マーケット・インデックス(アメリカの経済の動きを表す代表的な株価指数)」のパフォーマンスに連動する投資結果を提供することが目的です。

したがってVTIはアメリカの大、中、小型株のすべてに投資ができる商品になります。

優良ETFとしても名高く、その保有上位銘柄を見れば、その理由がよくわかります。

■VTI保有上位銘柄

  1. アップル 2.8%
  2. マイクロソフト 2.57%
  3. アマゾン 2.18%
  4. フェイスブック 1.4%
  5. JPモルガン・チェース 1.4%
  6. バークシャーハサウェイ 1.38%
  7. ジョンソン・エンド・ジョンソン 1.26%
  8. エクソンモービル 1.16%
  9. アルファベット(Google親会社)1.13%

超有名企業がずらり。

VTIは世界最大の投資信託企業バンガードでも一番人気のETFです。

また、各銘柄の「分配」の項目が、実際にウェルスナビに分配金として振り込まれる周期になります。

【日欧株:VEA】

名称バンガード・FTSE先進国市場(除く米国)ETF
運用企業ザ・バンガード・グループ・インク
信託報酬手数料年0.07%
分配四半期毎
上場取引所NYSE Arca

アメリカを除いた先進国株式市場の大、中、小型株をカバー。

VEAは世界の先進国24カ国の株式を投資対象とした上場投資信託で、銘柄数は約3700。主要国は以下のとおり。

■VEA国別構成比率(2017年12月31日時点)

  1. 日本 21.9%
  2. 英国 16.7%
  3. カナダ 8.3%
  4. フランス 8.0%
  5. ドイツ 8.0%
  6. スイス 6.7%
  7. オーストラリア 6.1%
  8. 韓国 4.7%
  9. 香港 3.2%
  10. オランダ 2.9%

日本と英国への投資比率が高めです。

組込銘柄の上位はシェル石油、ネスレ等の巨大グローバル企業。日本株ではトヨタが一番多くなっています。

■VEA保有上位銘柄

  1. ネスレ 1.23%
  2. サムスン電子 0.98%
  3. HSBCホールディングス 0.94%
  4. ノバルティス 0.88%
  5. トヨタ自動車 0.84%
  6. ロシュ・ホールディング 0.79%
  7. ロイヤル・ダッチ・シェル 0.72%
  8. BP 0.65%
  9. ブリティッシュ・アメリカン・タバコ 0.64%
  10. トタル 0.64%

【新興国株:VWO】

名称バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツ
運用企業ザ・バンガード・グループ・インク
信託報酬手数料年0.14%
分配四半期毎
上場取引所NYSE Arca

全世界の新興国市場の大、中、小型株に投資するため、リスクは高いもののリターンも期待できる傾向があります。

世界の新興国23カ国を投資対象とした上場投資信託になり、構成国比率は中国、次いで台湾になっています。

■VWO国別構成比率(2017年12月31日時点)

  1. 中国 32.6%
  2. 台湾 14.4%
  3. インド 11.8%
  4. 南アフリカ 7.9%
  5. ブラジル 7.7%
  6. タイ 3.8%
  7. ロシア 3.6%
  8. マレーシア 3.3%
  9. メキシコ 3.3%
  10. インドネシア 2.4%

組込銘柄は世界最大の半導体メーカーである「TSMC」、中国のネットサービス大手「テンセント」等で構成されています。

■VWO保有上位銘柄

  1. テンセント・ホールディングス 5.13%
  2. アリババ・グループ・HD 2.48%
  3. 台湾積体電路製造 2.09%
  4. 台湾セミコンダクター 3.4%
  5. ナスバーズ 1.82%
  6. 中国建設銀行 1.62%
  7. 中国工商銀行 1.19%
  8. 中国平安保険 0.94%
  9. 中国移動通信 0.84%
  10. ズベルバンク・オブ・ロシア 0.82%

「VTI」「VEA」「VWO」によって、世界全体の株式に投資することになります。

そしてこの3銘柄を持つことで、自由に投資国比率を変更することが可能で、かつ手数料も抑えられます。

そのためウェルスナビではこの3銘柄を採用しています。

【債権:AGG】

名称iシェアーズ・コア 米国総合債権市場ETF
運用企業ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ
信託報酬手数料年0.05%
分配毎月
上場取引所NYSE Arca

アメリカの債権市場全体への投資になり、債券投資信託の中で最も歴史あるもののひとつです。

リーマンショック時の価格下落率はわずか5%程度と金融危機に強いETFとなっています。

現状、僕の運用実績レポートでは、常にマイナス状態のAGGですが、有事の際には強さを発揮してくれるのでしょう。

【金・GLD】

名称SPDR ゴールド・シェア
運用企業ワールド・ゴールド・トラスト・サービシズ・エルエルシー
信託報酬手数料年0.40%
分配なし
上場取引所NYSE Arca

「有事の金」と言われるように、リスク回避的な銘柄。純資産総額は4兆円近く、世界最大の金ETFです。

金融危機、軍事危機といった有事の際には「安全資産」として買われるために価格が上がります。

金自体は利益を生まないので、配当金はありません。

【金・IAU】

名称iシェアーズ ゴールド・トラスト
運用企業JPモルガン・チェース銀行
信託報酬手数料年0.25%
分配なし
上場取引所NYSE Arca

同じく金の銘柄です。

【不動産・IYR】

名称iシェアーズ 米国不動産ETF
運用企業ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ
信託報酬手数料年0.46%
分配年4回
上場取引所NYSE Arca

アメリカの色々な有名REIT(リート)、つまり不動産投資信託に投資することになります。

構成銘柄は店舗、住宅、オフィス等の不動産が対象です。

REITは金融危機に弱いという側面がありますが、このETFは多様な不動産に投資するので、REIT単体よりも低リスクです。

【物価連動債:TIP】

名称iシェアーズ 米国物価連動国債ETF
運用企業ブラックロック・ファンド・アドバイザーズ
信託報酬手数料年0.20%
分配毎月
上場取引所NYSE Arca

構成銘柄は「財務省証券(米国債)」のみですが、短期から長期までの年数の米国際を持つことでリスク分散します。

「物価連動債」というのは、物価の上昇率に応じて戻ってくるお金も増える債権。債権はインフレに弱い金融資産といわれていますが、インフレに対応するために開発された商品です。

なお、この銘柄のみ、僕のウェルスナビには組み込まれていません。これから追加されていくのでしょうか?



投資会社は主要2社

投資会社はどちらも世界最大級の投資信託運用企業で、

  • 株式系ETF:バンガード
  • 債権系ETF:ブラックロック

です。

バンガード社は40年以上も前からインデックスファンドの運用を始めています。また開始当初から直販を行い、手数料を下げる努力を続けています。

ブラックロック社は投資信託運用のみではなく、さまざまな金融業を営んでいます。日本のGDPを超えるほどの資産を運用する世界最大の投資運用企業です。

まとめ

ウェルスナビはメジャー企業、さまざまな組込によるリスク分散、安い手数料といったETFを選定していると感じました。

こうして眺めてみると、よく考えられた銘柄で構成されています。

ロボアドバイザーを始めるにあたって、「実際のところどうなんだろう?」と半信半疑でしたが、運用は基本的にロボ任せなのでとても楽です。

含み益は上昇と下落を繰り返していますが、現在はプラスになっており、満足できる結果になっています。

長期保有を検討している方なら、ウェルスナビはまず間違いなく投資先の候補に入れて良いという実感があります。

1万円から始められますので、まずは様子見といった感じでスタートしてみても良いでしょう!

冒頭でも紹介しましたが、ウェルスナビの運用実績、そしてメリットやデメリットは当ブログの「ウェルスナビの運用実績報告とメリットデメリットを簡単解説」の記事で紹介していますので、よろしければご覧ください~。

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