昨今、電子書籍も生活に根付いてきた観もありますが、長年auユーザーの自分もせっかくなのでauが運営する電子書籍サービスを使ってみたいと思い立ちました。
その名は「ブックパス」。
auユーザーはもちろん、それ以外の方も利用できるサービスです。
書籍2万冊、漫画5000冊、雑誌300誌以上という規模は、電子書籍サービスの中でも大きい部類に入ります。
それではさっそく紹介していきましょう!
ブックパス読み放題プラン
ブックパスの売りは、月額562円(税抜)で5万冊以上のコミック、小説、実用・ビジネス書、雑誌、写真集等が読み放題という点です。
税込だと月額606円。
606円!? ちょっとお高い店のケーキ1個より安いじゃないですか。
しかもこれなら、コミックや小説、雑誌でも1冊~2冊読めば元がとれてしまいますね。また、雑誌のみの「マガジンコース(税込410円)」もあります。
ふだんからよく本を読むという方でしたら、入会初日から元がとれるのではないでしょうか。少なくとも僕自身はそうでしょう。
これはやはり入るしかないでしょう!
読み放題プランは全書籍読み放題じゃない?
しかし……であります!
読み放題プランは、ブックパスの全ての本が読み放題にはならないんです。
どういうこと? と思われるのは当然でしょう。
実は全ての本の中から、「読み放題対象」の本のみが読むことができるんです。
えええ、なーんだ……と落胆はしたものの、「読み放題対象」の本や雑誌は多く、充分実用に耐えられます。気になる本をパラパラと試し読みしたり、逆に思わぬ本にめぐり合うこともあります。
なお、読み放題対象外の本については、別途有料で読むことができます。どうしても読みたい本がある場合は、お金を出して購入することになりますが、これは他の電子書籍サービスも同様ですね。
無料お試し読み放題プランに加入してみた
読み放題プランは、初回30日間無料。
合わない場合は無料のまま退会可能ですし、気に入ったとしても1ヶ月は無料で利用できます。いったんは試して判断すると良いでしょう。
ブックパス加入手順
僕も初回になりますので、無料読み放題プランに加入してみます。その手順を紹介します。

ブックパストップページの右の方に「読み放題プラン入会」という項目があります(赤枠の部分です)。そこをクリックしましょう。

auユーザーはau IDでログインします。
auユーザー以外はWow!IDを利用すればログインできます。Wow!IDはauと契約していない人でもKDDIが提供している「ビデオパス」「うたパス」「ブックパス」「Wowma!」 などの各種サービスが使えるIDです。

僕はauユーザーなので、こちらの画面からログインします。

2段階認証になっていて、携帯のメッセージが届くようになっています。メッセージに記載されたURLにアクセスし、「許可する」を選択。

すると、申込しようとしていた端末の画面に、この案内が表示されます。「入会する」をクリックすれば読み放題プランに入会が完了します。
手順としてはこれだけです。ものの5分で完了できました。
読み放題 vs 読み放題じゃない本
さて、気になるのは「読み放題対象」の本と、そうではない本の違い。
ちょっと見てみましょう。
ビジネス書
まずはビジネス書のランキング。
この画像の上部にある、「すべて」「読み放題」で切り替えることができます。

なるほど。DaiGo氏の『直観力』が目につきます。ただ、2017年の本ですね。全体的に少し前に出版された本、という感じでしょうか。
では、読み放題対象外も含めて確認してみましょう。

この記事を書いている時点で人気の『メモの魔力』がありますね。『アウトプット大全』なんかも最近話題になっていた本です。上位に読み放題対象の本はありませんね。
やはり読み放題対象外の方が新しいですね~。
漫画・コミック
続いて漫画のランキングです。

うーむ。『地獄先生ぬ~べ~』『ぼのぼの』あたりは有名ですね。でも古いかな。

こちらが読み放題対象外も含めてのランキングです。
『3月のライオン』『進撃の巨人』『ゴールデンカムイ』等、新しいものが多いです。こちらもやはり比較的新しい作品は読み放題対象外ですね。
小説
次は小説です。

『ぼぎわんが、来る』は映画『来る』(2018年12月7日公開)の原作として話題です。ただ、1月14日までの期間限定読み放題でした。
おっ、『ハリー・ポッター』? と思いきや、これは考察本でした。なんだ。
他には…おおっ、村上春樹の『1Q84』! かと思いきや、これは別の本ですね。『IQ84』。紛らわしい…。

こちらも全てを対象に。『SUITS』『当確師』、そして小説ではないですが『一切成り行き』(樹木希林さんの名言集)が目につきますかね。しかし対象外です。
雑誌
では最後に雑誌のランキングです。

こちらが読み放題。『MUSICA』『週刊アスキー』『オレンジページ』等、新しい号も読めますね。

こちらが対象外も含めた雑誌ランキング。読み放題ラベルのついたものも多いですね。雑誌は比較的新しいものが読めます!
ただ、発売日ではなく数日後から対象になる等、ある程度の制限はあります。少し待てば読めるようになるので、情報収集や暇つぶしにはちょうど良さそうです。
なお、雑誌は権利の問題で結構な分量のページが読めないことが多いのですが、ブックパスではかなりのページを読むことができますので、その点でも楽しめます。
全体の印象
やはり読み放題プラン対象の本は、少し古かったりして、最新の本を読む場合は別途有料となる場合が多いですね。
ただ、『ぼぎわんが、来る』のように期間限定で読み放題対象のものもあるので、そういった機会を逃さないようにしたいですね。
話題の本はランキング上位に来るので、随時チェックすると良いです。
あと、雑誌はなかなか使えますね。1~2冊で元が取れるので、いくつか気になったものをどんどん読むと良いと思います。
ブックパスの使い方
決済方法
auユーザー
ケータイ料金と合算して支払う「auかんたん決済」。または下記で説明する「コイン」での購入となります。
読み放題プラン・月額コインプランは「auかんたん決済」のみの適用となります。
au以外のユーザー
クレジットカード、WebMoney、コインでの購入となります。
読み放題プラン・月額コインプランは「クレジットカード決済」のみの適用となります。
コイン
ブックパス内で使える「コイン」で購入することもできます。
基本的には1円=1コインなのですが、金額が増えるほどボーナスが付き、コインが多くもらえる仕組みになっています。
■欲しい分だけコインを購入する場合
・100円~500円は金額相当のコイン
・1,000円=1,010コイン
・2,000円=2,100コイン
・5,000円=5,500コイン
・9,800円=11,300コイン
以上になっており、9,800円購入すると、1,500円分ものボーナスコインがもらえます。
■月額コインプラン(自動チャージ)
・月額500円=525コイン
・月額1,000円=1,080コイン
・月額2,000円=2,200コイン
・月額5,000円=5,750コイン
・月額9,800円=11,800コイン
月額で自動チャージにすると、9800円で2,000円分のコインがもらえ、さらにお得です。
しばらく継続、かつ多くの本を読みたいという方はコインを利用するのも手ですね。
本の選び方
では次に、本を実際に読んでみましょう。ちょうど先ほどの『ぼぎわんが、来る』が期間限定で読めましたので、選択してみます。

ランキングから本を選ぶと、上記の画面に遷移しました。

さらに本の部分をクリックすると、上記の画面に。ここで「読む」というボタンがあれば、読み放題プランの対象本になります。
また、スマートフォン端末では「ダウンロードして読む」こともできますので、通信費を気にする必要もありませんね。
さっそく読んでみましょう。
ビューワーの使い方

ビューワーは一般的な電子書籍サービスと同じく、画面の右または左をクリックやタップすることで読み進めることができます。
今回は小説ということで、画面左をクリックしてめくっていきます。
ビューワーのメニューは画面上をクリックすると表示されます。では、番号を振った順番にビューワーの使い方を説明します。
1.書籍選択画面に「戻る」
まず、こちらのボタンで前の画面に戻ります。
2.ブックマーク
好きなページをブックマークできます。ブックマークは複数可能です。
3.メニュー
目次、ブックマーク、設定、ヘルプを選ぶことができます。

クリックすると上記のウインドウが画面左に表示されます。こちらは「目次」です。

ブックマークにはブックマークしたページが表示されます。

設定は文字の大きさなどを変更できます。ただ、漫画や雑誌など、文字の大きさが変更できないものもあります。

ヘルプに詳細な操作方法がありますので、不明点はこちらを参照しましょう。
4.全画面表示
こちらで全画面表示ができます。
基本的にはどの操作も直感的にできるようになっていますので、すぐに慣れることができると思います。
ブックパスの退会・解約方法
試してみたけれど合わないとか、現在使っているけれど退会したいという人もいると思いますので、退会方法も説明します。

「マイページ(トップページ右上から行けます)」の下の方に「退会」のメニューがあります。赤枠のところですね。うっかりログアウトしないよう注意です。

本当に退会していいの??と確認されます。いろんな提案がなされます。オススメの作品も紹介してくれます。
後ろ髪を引かれる思いですが、「退会まであと2ページです」という表示に勇気をもらい、心を鬼にして退会手続きを続けます。
上記の画面を一番下までスクロールします。そこに「退会手続きを続ける」というボタンがあります。

さあ、退会後の世界へ!

「あと29日の無料期間があります」
……そうでした。自分は無料を試したばかりなのでした。さすがにこれだけ残して退会するのは気が早すぎます。
ので、自分はキャンセルしましたが、退会したい人はここで「退会する」ボタンを押しましょう!
ブックパスのデメリット
デメリットとしては、
- 無料読み放題プランは、対象の本しか読めない
- 対象の本もやや古いものが多い
このあたりでしょう。
しかし、「雑誌+書籍(小説含)+漫画」が読み放題になるというサービスは実は3つほどしかなく、かつ1ヶ月606円(税込)という定額価格の面から見ても、auブックパスは一番手に挙がるサービスなんです。
幅広いラインナップであればAmazonのKindle Unlimited
また、他にはU-NEXTがありますが、こちらは扱う本の数が全体的に少ないです。
そこで! メリットを述べます。
ブックパスのメリット
- 606円で「雑誌+書籍(小説含)+漫画」が読み放題になるサービスはない
- 書籍は2万冊、漫画5000冊、雑誌300誌以上を扱う規模
- 特に雑誌は新しいものも多く、読めるページ数も多い
- auユーザー以外も利用可能
こちらがメリットでしょう。
また、「セリフ当てクイズ」といったキャンペーンも随時開催されており、クイズに正解するとコインがもらえます。

たとえば上記は「ぼのぼの」の一コマですが、ここに入るセリフを当てるクイズです。
こんなの読み込んでいないとわかるはずがない……というセリフですが、だいたい1ヶ月間はキャンペーンを開催しているのでじっくり探せますし、折り返し期間前後に「ヒント」ももらえますよ~。
そして正解者は100万円分のコインを山分けになります。
こうしたイベントに参加できるのもメリットのひとつでしょう。
ブックパスまとめ
ブックパスで一番のポイントは、定額で幅広いジャンルの本が読み放題になる点です。
定額という形態ですから、読める本が限られるという多少の縛りを抜きにしても、以前から気になっていた本や思わぬ本との出会いは格別のものがあります。
そして、最近は雑誌を読んでいないという方でも、パラパラッと立ち読み感覚で読むことができるので、久しぶりに雑誌を読む感覚を味わってみるのも良いでしょう。
退会手続きも簡単ですので、まずはブックパス