6月17日(日)開催の「吉澤嘉代子の発表会 大人編」。
前日のライブとは違うセットリストで行うという、稀な企画の2日目。
初日の「子供編」は【ライブレポート】「吉澤嘉代子の発表会 子供編」さらっとレポートをチェック。
それでは「大人編」のライブの模様を紹介していこう!
「吉澤嘉代子の発表会 大人編」セットリスト(セトリ)
セットリストは以下。
- 綺麗
- ねえ中学生
- ケケケ
- 月曜日戦争
- 手品
- 化粧落とし
- がらんどう
- ジャイアンみたい
- ユートピア
- シーラカンス通り
- ちょっとちょうだい
- 麻婆
- 地獄タクシー
- 人魚
- ぶらんこ乗り
- 一角獣
- ストッキング
- 残ってる(アンコール)
- ミューズ(アンコール)
- 東京絶景(アンコール)
- 23歳 feat.ウィンディ(ダブルアンコール)
「吉澤嘉代子の発表会 大人編」さらっとレポート
1曲目「綺麗」
昨日とは打って変わって、黒いノースリーブのワンピースドレス。髪も後ろで結って、背中くらいまで伸びていた(後で「1日でこんなに伸びた!」と言っていた)。
会場全体で、きらっきらっきらっ等の擬音部分で手をかざす。
2曲目「ねえ中学生」
「子供編」かと思ったら「大人編」だった。
「私たちいま中学生なら」「子供のころにひとたび戻ってしまう」とあるので、大人目線の歌だと思い直して納得。
3曲目「ケケケ」
ここで吉澤嘉代子がスタンディングを促すジェスチャー。
前日の「子供編」は子供が多かったが、この日は僕の見える範囲にはおらず、あまりいなかったと思われる。だから「大人編」ではスタンディングを促したのかもしれない。子供は大人が立つと見えなくなってしまうから。
ここでは観客だけでなく、ストリングスメンバーも一緒に振り付けを踊った。
4曲目「月曜日戦争」
この日は日曜日。翌日は月曜日! この曲が聴けて良かった。
なお、この日は衣装替え、客席乱入はなく、ステージ上で終始ドレス姿で歌う。大人だ。
5曲目「手品」
皆でミニタオルを回す。前日に購入したのに忘れてきた僕は、ギンガムチェックのハンカチを回した。
6曲目「化粧落とし」~7曲目「がらんどう」
8曲目「ジャイアンみたい」
ギターでしっとり、しんみりと歌う。
9曲目「ユートピア」
ウィンディ登場。子供の頃に妄想ばかりしていた話をする。「嘉代子ちゃん、一人で1,500人の前で発表会ごっこしていて、心配だったよ~」と、前日のライブに触れられる。
他にどんな妄想していたかという話になり、「市民プールとか、ストリッパーとか、野良猫(?)とか…めちゃくちゃなの」と言って「ユートピア」へ。
10曲目「シーラカンス通り」~11曲目「ちょっとちょうだい」
アヴァンギャルドな照明使いで、ハードな動きで歌い続ける。
12曲目「麻婆」~13曲目「地獄タクシー」
ボルテージは最高潮に。「麻婆!」コール。
14曲目「人魚」~15曲目「ぶらんこ乗り」
一転して「静」へと移る。
16曲目「一角獣」
ここで、昨日ウィンディに渡した手紙が登場する。「大人になったら渡してって言われたんだけど」「覚えてないなあ~」「じゃあ、読むよ」という掛け合いの後、手紙の内容が読まれる。
「大人になった私へ。私は今、誰かに会いたいのに、それが誰なのかわかりません。でも本当はわかっています。ぴかぴかに輝く未来のあなたに会いたいのです。そのときはどうか私を迎えにきてください」
と読み上げられて「一角獣」へ。
17曲目「ストッキング」
間断なく「ストッキング」に。手紙の「あなた」は「自分」であったことに気づく。観客の皆さんの、はっとしたような気配が伝わってきた。そして昨日の年齢が13歳である意味も、この曲で回収される。
13歳のときの手紙を28歳の吉澤嘉代子が受け取り、それを介したのがウィンディだった。「ストッキング」で歌われる物語も相まって、手紙の再登場から潤み始めていた僕の涙腺は決壊。
観客の皆さんも感じ入るものがあったのか、物語の一節も逃さないように、静かに静かに聴き入っているように思えた。
ここでいったん退場。観客はここから着席。
MC
「今日だけ来た人は?」「両方来た人は?」と問いかけ。「SNSとかに書き込んでね。昨日来られなかった人が、今日どんなふうだったか知れるし、そうやって補ってくれれば」と。
重大発表があるということで、3つあった。
- この公演からコンタクトデビュー(「3階までよく見えるよ~」と)
- 秋頃? に新アルバム発売
- その後に全国7カ所でツアー開催(2019年)
遠くから来ている人は? と聞いたら「北海道」「熊本」「横浜」等の地名が客席からあがる。「熊本は行くかわからないけど、九州は行きますよ~」「横浜? 私、埼玉から来てますけど」等と笑いを誘う。
この日も「自分の歴史に残るライブ」という発言があり、まさに吉澤嘉代子のエポックメイキング的な2日間だったと思う。
18曲目「残ってる」(アンコール)
「『大人編』ということで、この歌は歌わないとね」と宣言してから「残ってる」。
19曲目「ミューズ」(アンコール)
ライブメンバーとの会議で「吉澤さんってミューズですね」と言われ、「せっけん?」とか思いつつ調べたら、すごく素晴らしい言葉だった。私も誰かにこの言葉を言いたくて作りました、と述べてから演奏。
昨日と同じ印象。ライブ映えしまくりで、圧倒される。その反面、歌詞のやさしさに胸が熱くなる。
20曲目「東京絶景」(アンコール)
最後に、この曲が残っていた。なんだか急に泣けてきて、視界がぼやけてきて抑えるのに苦労した。
吉澤嘉代子、振り返ることなく退場。場内は暗いままで、拍手が続く。
21曲目「23歳」(ダブルアンコール)
再々登場。
そしてダブルアンコールの「23歳」イントロすぐにウィンディが登場して、「僕も参加したい」とトイピアノを用意。「本当にできるの~?」「大丈夫、爪も切ってもらったから」「そういう問題じゃないと思うけど」といった掛け合いの後、演奏に。
ウィンディによる、たどたどしい伴奏が入る。この時点で、僕の目には再び涙が浮かぶ。
そして歌い終わると、「嘉代子ちゃん、また演奏しようね。バイバイー」と言い残してウィンディはさっと退場する。その瞬間、吉澤嘉代子の目に涙が。
それを隠すようにして水を飲んだ後、「皆さんのおかげで、子供の頃の私と、ウィンディに会うことができました。ありがとうございます」と挨拶。でも、泣いていた。たぶん、観客の多くも泣いていた。もちろん、僕も泣いていた。
最後は今日一番の拍手。一部、スタンディングオベーションも。そして吉澤嘉代子が退場し、終幕。
2日間に渡って参加した「吉澤嘉代子の発表会」。
この2日間は壮大な物語の中の登場人物になったような錯覚を抱いた。それに、こんなに心が揺さぶられて涙が出てくるとは思ってもみなかった。
おそらく一生忘れることのないライブ体験になるはず。吉澤嘉代子のライブに行った後は、決まってそういう気持ちが更新され続けているのだけれど、特に強く思った。
そして、最後のウィンディの言葉。あれはあらかじめ決められた台詞ではなかった。このTweetを見た時、前日のMCでの「台本はいらない」のくだりが思い出された。用意された台本にはない台詞。だからこそ、吉澤嘉代子の心に直接響いたのだろう。
この2日間、素晴らしい世界にいざなってくれたことに、吉澤嘉代子、バンドメンバー、スタッフや関係者の皆さんにありがとうと言いたいです!
※レポート内容は記憶違い等があるかもしれませんので、分かり次第修正・追記します
なお、2019年の女優ツアースケジュールは下記になります。僕も行きます!
■2月10日(日)福岡 都久志会館
■2月15日(金)NHK大阪ホール
■2月17日(日)BLUE LIVE 広島
■3月03日(日)チームスマイル・仙台PIT
■3月06日(水)名古屋市芸術創造センター
■3月10日(日)Zepp札幌
■3月17日(日)東京 昭和女子大学 人見記念講堂
この日の模様は、4thアルバム「女優姉妹」の初回限定盤のDVD特典で見ることができます!