離婚

離婚の時に弁護士は必要? 探し方、メリットとデメリットを体験談から解説

離婚時に弁護士は必要?

いきなりですが、実体験から言わせていただければ、「つけられるなら、弁護士はつけたほうが良い」です。

離婚の際には、結婚の時とは桁違いのパワーとエネルギーが必要とされます。

「離婚は結婚の3倍大変」と言われますが、体感では30倍くらい大変でした……。

そんな尋常ではないくらいの負担を和らげてくれるのが、「弁護士」の存在。私は調停離婚だったのですが、裁判所での調停員とのやり取り、相手方がつけた弁護士との連絡等、かなりの部分を頼ることができました。

正直、担当の弁護士さん(私の場合は女性弁護士でした)がいなければ心が折れていたかもしれません。相手方の要求や要望、言い分は精神的にこたえましたし、一人で乗り切ることは困難だったことが予想されます。

特に調停離婚、裁判離婚(調停不調時に移行)の場合は、頼れる存在となってくれるでしょう。

協議離婚の場合は、相手方とのコミュニケーションが充分図れる状況であれば、弁護士は必要ないと思います。ただ、協議離婚でも負担を感じるようでしたら、弁護士にお願いするのもアリです。

それでは、どのようにして離婚に強い弁護士を探すことができるのか。自分の場合どのように探したのか。次の項目ではそちらを説明していきましょう。



離婚に強い弁護士の探し方(私のケース)

まず、私のケースを紹介します。

「離婚 弁護士 東京」でウェブ検索し、検索結果に出てきた弁護士事務所を順番に見ていきました。見るべきポイントは下記です。

  • 取扱実績として離婚案件を多く扱っているか
  • 特に離婚に力を入れているか
  • 弁護士紹介ページで、離婚を得意とする人はいるか
  • 弁護士歴の長い経験豊富な人はいるか
  • コミュニケーション力が高いか
  • 自宅および裁判所からの距離が遠すぎないか

このあたりを重点的にチェックしました。それぞれ少し詳しく説明します。

取扱実績として離婚を多く扱っているか

やはり事務所として離婚対応のノウハウや、実際に経験した判例等が蓄積されていることは重要です。事務所の規模にもよりますが、ある程度の数をこなしていることは条件に入れたいところです。

特に離婚に力を入れているか

ここも重要ポイントです。

「離婚を得意としています」等としっかり謳っており、件数も多い事務所に相談するべきでしょう。※ただし、特定分野に「強い」「専門」等の記載は弁護士規程で使用不可となっています

弁護士紹介ページで、離婚を得意とする人はいるか

同じ弁護士という職業でも、得意分野は人それぞれ違うものです。刑事事件が得意だったり、相続が得意だったり……。もちろんそういう方でも離婚対応はできますが、できることなら「離婚案件が得意」と記載のある方に相談したいものです。

弁護士歴の長い経験豊富な人はいるか

事務所によっては、まだできたばかりだったり、若い人ばかりで構成されていたりします。

もちろん若手弁護士はやる気があって良いのですが、こちらも人生を左右する相談ですから、できれば経験豊富な方がいる事務所にお願いしたいのは人情というものでしょう。

コミュニケーション力が高いか

これは実際に会って話してみないと分からない部分ですが、「感じが良い」「返事が早い」というよりも、「相手に的確に伝えられる」「こちらの意を汲んでくれる(共感性)」「予想外の展開にも動じない」というような意味でのコミュニケーション力が肝になってきます。

調停では調停員、裁判では裁判官が相手ですから、こうした人たちに、こちらの要望や意思をきちんと自分の言葉で伝えられることが重要です。また、相手方の突然の方針変更等に素早く対応できるという対応力も必要です。

サイトやプロフィールにこのようなスキルの記載がある場合もあるので、ある程度参考にしつつ、実際に会った時に判断しましょう。

自宅および裁判所からの距離が遠すぎないか

自宅から遠すぎる事務所は除外しました。まずは概ね1時間くらいで通える事務所に絞り、かつ勤務先からもできるだけ行きやすい地域で探しました。

また、私は調停離婚を希望していました。調停の場合は相手の住む地域を管轄する裁判所に、こちらから出向くことになります。その際に移動等で長時間弁護士を拘束すると、その分の料金が発生しますので、「事務所から裁判所まで1時間程度で行ける場所」という条件も付しました。

私は運良く両方の条件を満たす事務所が見つかったのですが、距離は一番妥協しても良い部分だと思います。何よりも弁護士本人の力量が大切です。


上記のように探した結果、ある弁護士事務所を見つけ、そちらに相談に行きました。相談については後述します。※この記事では、その事務所名は伏せています。広告に表示されている弁護士事務所はAdSenseでランダムに表示されています

次に一般的な探し方です。

離婚に強い弁護士の探し方(一般的なケース)

  • ネット検索する(上記のポイントをチェックする)
  • 知人等からの紹介
  • 弁護士ドットコム等のサイトを利用する
  • 離婚関連書籍を調べる

ネット検索する(上記のポイントをチェックする)

こちらは私が上述した方法で調べることになります。事務所の数は案外と多いので、少し時間がかかりますが、粘り強く見つけたいところです。

知人等からの紹介

知人や親族本人が弁護士だったり、または知り合いに離婚を得意とする弁護士がいたりすれば紹介してもらうのも手です。

私も「紹介しましょうか」とありがたい声をかけてくれた方がいました。しかし、もしその弁護士との相性が悪かったり、思うような交渉ができなかった場合、紹介された手前、他の弁護士に乗り換えにくいかもしれないと判断し、やんわりとお断りしました。

このあたりは個々人の感覚ですので、もしそれでも良いという場合は一度相談してみましょう。

弁護士ドットコム等のサイトを利用する

弁護士ドットコムを中心に、弁護士が探せるサイトがあります。地域と分野の掛け合わせで検索できるので、お住まいの地域と「離婚」で検索してみましょう。

地域によっては数多く表示されますが、できれば時間の許す限り丁寧に調べたいところです。対応事例等の具体的な情報を多く掲載している人が良いと思います。

離婚関連書籍を調べる

離婚関連の書籍の著者が弁護士ということは多くあります。もし気に入ったり役に立った本があったりした場合、もし著者が弁護士で、かつ近隣でしたら直接事務所なりに相談するのもアリです。

ただ、有名な弁護士だったりすると多忙すぎて時間が取れなかったり、本人が担当となるとは限らなかったりします。相談時に確認すると良いでしょう。



弁護士への相談の仕方

もし気になった弁護士がいたら、事務所や本人に連絡を入れましょう。電話でもいいですし、メールや問い合わせフォームがあれば、そちらでもいいです。

面談相談が基本ですが、事務所によっては電話相談やメール相談もありますので確認を。

私の場合は電話をかけて、面談での相談予約を入れました。やはり直接会うことで態度や表情が見えますし、しっかり話をしたいと思ったからです。

初回相談無料のところもありますが、あまりこだわらなくて良いと思います。それよりも離婚案件に強いのか、信頼に値するかを見極めることが重要。

有料相談だと30分区切りで5,000円の場合が多いです。

どちらにしても時間が限られているので、事前に相談したいことをまとめていきましょう。

  • 現在の状況:同居中、別居中(別居から何年)、家庭内別居…etc
  • 自分の要望:離婚したい理由、協議or調停離婚、財産分与、親権…etc
  • 相手方の要望:分かっていれば

あたりをまとめていけば大丈夫です。スキルの高い弁護士の場合、このくらいの情報があれば具体的なアドバイスをくれます。

私の場合、この時点で先を見越した意見や有利になるようなアドバイス、逆に難しい点等を説明いただけ、かつ親身に相談に乗ってもらえたので、その事務所にお願いすることにしました。

逆に、あまりはっきりしない対応をされたり、やる気のない対応をされた場合は、別の事務所に相談する等して、柔軟に対応していきましょう。

同じ離婚でも、弁護士によって結果は変わってきますから、妥協したくない部分は妥協せずに、良い弁護士を探しましょう。

お願いすることが決まれば、契約書を作成します。私の場合は調停を選択しましたので、裁判所に提出する調停申立書を別途作成しました。そうして約1年に及ぶ離婚調停がスタートしたのです。

弁護士のメリット、デメリット

メリット

  • 専門家ならではのアドバイスや、こちら側に有利な提案をもらえる
  • 裁判所や相手方とのやりとりを全て行ってもらえる
  • 調停等の場で援護してもらえる
  • 離婚裁判に移行した場合も、本人尋問以外は任せられる
  • 精神的負担がかなり軽減される

良い弁護士に出会えると、さまざまな面でメリットが生じます。

私の場合は特に精神的な負担軽減が大きかったのと、最終的にこちら側にやや有利な条件で調停が成立したのが良かったです。

デメリット

  • 費用が高い
  • 弁護士との相性も重要なので、ある程度運が絡んでくる

なんと言っても、お金がかかります。

私の場合、費用は全て込みで120万円ほどかかりました。

「高い!」と思いますよね。でも、離婚成立した時にも感じましたが、弁護士の存在はお金にかえられない価値があったと実感しています。その思いは離婚後3年が経った今でも変わりません。

ただ、経済的問題で依頼できないという方もいると思います。その場合は無料の「法テラス」でまずは相談してみる等、お金のかからない方法からスタートしてみましょう。一人で抱えず、専門家に相談することで、ずいぶん心が楽になるものです。

また、弁護士との相性もあるでしょう。

私の場合は異性の弁護士でしたが、それがかえって良かったのか、相手方の気持ちも汲んだうえで、対応方法を考えてくれました。このあたりは弁護士個々の力量もあるので一概に言えませんが、私の場合は非常に良い弁護士さんが担当してくれたと思っています。

まとめ

弁護士に頼むと決まったら、良い弁護士との出会いが重要です。先述しましたが、妥協せずに探してくださいね。

この記事をご覧になっているということは、現在離婚を考えている方、または離婚協議が始まった方……何らかの形で離婚に関わっている方だと思います。

私も離婚調停中は不安でいっぱいでした。離婚が成立して3年が経った今でも、その時のきつさは思い出せます。つらい時期ではありますが、必ず明ける時は来ます。

もし本気で離婚を考えていたり、現在進行中で離婚協議を進めていたりする方が、無事に離婚が成立することを祈っています!