春のお菓子といえば「桜餅」!
お店に行くと、2種類の桜餅があることに気づきますね。あんこを平べったい皮で包み、そこに桜の葉を添えてあるもの。そして丸く握った餅に桜の葉が巻いてあるもの。
どう違うのだろう? 2種類の桜餅について調べ、かつ食べくらべてみました!
長命寺
※写真はイメージです
こちらが「長命寺」。関東の桜餅で、小麦粉をクレープ状にして餡を包んでいます。
由来
東京の向島にある長命寺 (徳川家光の命名) の門番をしていた山本新六が1717年に発案。
道明寺
※写真はイメージです
そしてこちらが「道明寺」。関西の桜餅で、米である「道明寺粉」を蒸して作られたもの。
餅の中に餡を丸く包んでいます。
由来
戦国時代に大阪の道明寺に僧が保存食として作った、もち米を乾燥させ、砕いた粉(干飯・ほしい)。干飯を挽いて粉にした「道明寺粉」を使った餅が道明寺と呼ばれるようになった。
違いは簡単ですね!
・長命寺は関東。小麦粉ベースで平らのもの
・道明寺は関西。米ベースで丸いもの
というふうに覚えればOK。
浅草「梅園」の桜餅の食べくらべ
それでは、それぞれどんな味がするのでしょう?
浅草の老舗和菓子店「梅園」に長命寺、道明寺の両方を売っていたので、食べくらべてみたいと思います!
長命寺(左)と道明寺(右)! いずれも1ヶ180円。
ではいただきます! なお、僕は桜の葉は食べない派なので、はがします。
ちなみに桜餅の葉っぱは、食べても食べなくてもどっちでもいいそうです。主に香り付けと、乾燥防止のために巻かれているとか。
こうしていただきます! 口に入れると……。
まさにクレープのような食感。ほのかに桜の葉の香りがし、ほどよい甘さの餡と合います。
そして道明寺! 同じように葉を取り、
ぷるっとしていますね~。いただきます! と、その前に、
断面図はこんな感じになっています~。
それではいただきます! 口に入れると……、
もちっとした食感に、こちらも桜の葉の香りがほんのりと。ぎっしり詰まった餡も、バランスのよい味に仕上がっています。
長命寺、道明寺、どちらが良いかと問われると、これはまったく別々の食べ物と考えていいような気がするので、判定不能です!
僕は両方ともおいしくいただけましたが、好みの問題かな~と思います。見た目どおり、長命寺はさらっとしていますし、道明寺はもっちりという感じ。
桜餅の季節は4月上旬~中旬。もうすぐ終わってしまうので、その前にまた買ってこようかな~。
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