ミステリー小説って面白い!
魅力的な謎、個性的なキャラクター、そして意外な動機や真相……。
読み始めたら止まらない。それがミステリーの醍醐味。私など読むだけではなく書いてもいるから、読者としても筆者としてもその面白さに魅了されちゃっています。
昨今どんなミステリー小説が売れているのか。Amazonと楽天ブックスのランキングから、それぞれ上位の5作品を紹介していきます。
特にAmazonランキングは1時間ごとの更新なので、たとえば「あの頃って何が売れていたのか」がわかりにくい構造になっています。これはモヤモヤしますね。
そこで、このブログでは毎週ランキングを紹介していくことで、「売れ筋の変遷」がわかるようにしていきます。これで話題の書を買い逃しても安心!
前回は「【Amazonと楽天】ミステリー小説 売れ筋おすすめランキング!【2019.12.23版】」の記事から確認できます。
それでは、さっそく今回のランキングを紹介していきましょう!
※ムック等は除き、単行本、文庫からピックアップします
Amazon
まずはAmazonからいきましょう。
なお、全体ランキングは「Amazon売れ筋ランキング – ミステリー・サスペンス・ハードボイルド 」で確認できます。
1位:模倣犯5
墨田区・大川公園で若い女性の右腕とハンドバッグが発見された。
やがてバッグの持主は、三ヵ月前に失踪した古川鞠子と判明するが、「犯人」は「右腕は鞠子のものじゃない」という電話をテレビ局にかけたうえ、鞠子の祖父・有馬義男にも接触をはかった。ほどなく鞠子は白骨死体となって見つかった――。
未曾有の連続誘拐殺人事件を重層的に描いた現代ミステリの金字塔。(1巻のあらすじ)
宮部みゆきの往年の名作が1位に!
Audible可であらためて売れているようです。
2位:medium 霊媒探偵城塚翡翠
推理作家として難事件を解決してきた香月史郎【こうげつしろう】は、心に傷を負った女性、城塚翡翠【じょうづかひすい】と出逢う。
彼女は霊媒であり、死者の言葉を伝えることができる。しかし、そこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理の力を組み合わせながら、事件に立ち向かわなくてはならない。
一方、巷では姿なき連続殺人鬼が人々を脅かしていた。一切の証拠を残さない殺人鬼を追い詰めることができるとすれば、それは翡翠の力のみ。
だが、殺人鬼の魔手は密かに彼女へと迫っていた――。
相沢沙呼の新作が2位に。
このミステリーがすごい! 2020年版
3位:メインテーマは殺人
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?
作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。
この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。
『カササギ殺人事件』が話題になったアンソニー・ホロヴィッツの新作が今週もランクインです。
このミステリーがすごい! 2020年版
本作も驚きの展開が待ち受け、ページをめくる手が止まりませんね。
4位:ナミヤ雑貨店の奇蹟
悪事を働いた3人が逃げ込んだ古い家。
そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずの店内に、突然シャッターの郵便口から悩み相談の手紙が落ちてきた。
時空を超えて過去から投函されたのか?3人は戸惑いながらも当時の店主・浪矢雄治に代わって返事を書くが…。
次第に明らかになる雑貨店の秘密と、ある児童養護施設との関係。悩める人々を救ってきた雑貨店は、最後に再び奇蹟を起こせるか!?
東野圭吾の過去作がランク入り。
2020年3月にミュージカルとなるそうで、話題になったようです。感動作品です。
5位:幻夏
毎日が黄金に輝いていた12歳の夏、少年は川辺の流木に奇妙な印を残して忽然と姿を消した。23年後、刑事となった相馬は、少女失踪事件の現場で同じ印を発見する。
相馬の胸に消えた親友の言葉が蘇る。「俺の父親、ヒトゴロシなんだ」あの夏、本当は何が起こっていたのか。今、何が起ころうとしているのか。
人が犯した罪は、正しく裁かれ、正しく償われるのか?司法の信を問う傑作ミステリ。日本推理作家協会賞候補作。
太田愛の文庫作品がランク入りです!
全体ランキングは「Amazon売れ筋ランキング – ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
楽天ブックス
それでは続いて楽天ブックスです。
楽天の全体ランキングは「楽天ブックスランキング – ミステリー・サスペンス」で確認できます。
1位:屍人荘の殺人
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。
初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!
3週連続で1位です! ロングセラーになるでしょう。
2位:恋のゴンドラ
真冬に集う男女が繰り広げるラブストーリー。
衝撃の結末にあなたは驚愕する! 文庫化に合わせ、書き下ろし短編を追加。
まさにロングセラーで今週も2位です。売れ続けていますね。
3位:罪と祈り
元警察官の辰司が、隅田川で死んだ。
当初は事故と思われたが、側頭部に殴られた痕がみつかった。真面目で正義感溢れる辰司が、なぜ殺されたのか?
息子の亮輔と幼馴染みで刑事の賢剛は、死の謎を追い、賢剛の父・智士の自殺とのつながりを疑うが…。隅田川で死んだふたり。
そして、時代を揺るがした未解決誘拐事件の真相とは? 辰司と智士、亮輔と賢剛、男たちの「絆」と「葛藤」を描く、儚くも哀しい、衝撃の長編ミステリー!
貫井徳郎の新刊がランクインです。
真相の意外さに定評のある作者の技が、今作も炸裂です。
4位:アリス殺し
大学院生・栗栖川亜理は、最近不思議の国に迷い込んだアリスの夢ばかり見ている。
ある日ハンプティ・ダンプティが墜落死する夢を見た後大学に行ってみると、玉子という綽名の男が屋上から転げ落ちていた。
次に見た夢の中でグリフォンが生牡蠣で窒息死すると、現実でも牡蠣を食べた教授が急死。そして不思議の国では、三月兎と頭のおかしい帽子屋が犯人捜しに乗り出していたが、なんとアリスが最重要容疑者に……。
悪夢的メルヘンが彩る驚愕の本格ミステリ!
鬼才・小林泰三の文庫作品がランクイン。
おとぎ話を絡めたホラーテイストのミステリ。夢に見てしまいそうです。
5位:魔眼の匣の殺人
あと二日で、四人死ぬーーミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ待望の第二弾!
その日、“魔眼の匣”を九人が訪れた。人里離れた施設の孤独な主は予言者と恐れられる老女だ。彼女は葉村譲と剣崎比留子をはじめとする来訪者に「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」と告げた。
外界と唯一繋がる橋が燃え落ちた直後、予言が成就するがごとく一人が死に、閉じ込められた葉村たちを混乱と恐怖が襲う。
さらに客の一人である女子高生も予知能力を持つと告白しーー。ミステリ界を席巻した『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾。
『屍人荘の殺人』シリーズ第二弾が今週もランク入り。『屍人荘の殺人』の人気のほどがうかがえますね。
全体ランキングは「楽天ブックスランキング – ミステリー・サスペンス
まとめ
年内の記事はこちらで終了。2020年はどんな作品が登場するか楽しみですね!