ミステリー小説って面白い!
魅力的な謎、個性的なキャラクター、そして意外な動機や真相……。
読み始めたら止まらない。それがミステリーの醍醐味。私など読むだけではなく書いてもいるから、読者としても筆者としてもその面白さに魅了されちゃっています。
昨今どんなミステリー小説が売れているのか。Amazonと楽天ブックスのランキングから、それぞれ上位の5作品を紹介していきます。
特にAmazonランキングは1時間ごとの更新なので、たとえば「あの頃って何が売れていたのか」がわかりにくい構造になっています。これはモヤモヤしますね。
そこで、このブログでは毎週ランキングを紹介していくことで、「売れ筋の変遷」がわかるようにしていきます。これで話題の書を買い逃しても安心!
前回は「【Amazonと楽天】ミステリー小説 売れ筋おすすめランキング!【2019.10.20版】」の記事から確認できます。
それでは、さっそく今回のランキングを紹介していきましょう!
※ムック等は除き、単行本、文庫からピックアップします
Amazon
まずはAmazonからいきましょう。
なお、全体ランキングは「Amazon売れ筋ランキング – ミステリー・サスペンス・ハードボイルド 」で確認できます。
1位:恋のゴンドラ
真冬に集う男女が繰り広げるラブストーリー。
衝撃の結末にあなたは驚愕する! 文庫化に合わせ、書き下ろし短編を追加。
東野圭吾の文庫化作品。なんと5週連続1位!
大人気ですね! 書き下ろしの短編も収録。お得に楽しめる一冊です。
2位:錨を上げよ <三> 漂流篇
麻雀店員、見習いホスト、右翼団員、パチンコ店員、レコード店員……。
昭和五十年代の東京を漂流するように仕事を転々とする又三は、ある日憑かれたように北海道根室の地に立つ。
北方領土の海に跋扈する密漁船に乗った又三に迫る、ソ連の警備艇。
利権を狙う地元ヤクザとのトラブルも勃発し――。
野生を剥き出しにした又三が北の荒海で暴れ回る!
2010年に刊行された百田尚樹作品の文庫化。
総枚数2400枚の一大青春小説です。
3位:創竜伝14 <月への門>
京都の空には異形の怪物や新型兵器、地上には機動隊員やトカゲ兵…京都幕府を誕生させた小早川奈津子と手を組む竜堂四兄弟に襲いかかる無数の敵。
蹴散らせども蹴散らせども奴らは次々やってくる。四兄弟は身を隠そうとある人物を頼って名古屋へ向かうが、そこで目にしたのは「閣下」と呼ばれる黒幕が引き起こした惨劇だった。
怒りの四兄弟vs.傲岸不遜な黒幕、苛烈な戦いへ!
大御所作家・田中芳樹の人気シリーズ、待望の最新作が2週連続でランクイン。先週2位でしたが3位に。
15巻で完結を迎える予定となっており、本巻でもクライマックスを迎えます。
4位:錨を上げよ <四> 抜錨篇
北海道から大阪の実家に戻った又三は、ビリヤード場で知り合った保子と恋に落ち、電撃的に結婚。
さらに大学時代の親友・柿本に紹介された放送作家の仕事も軌道に乗り始める。
とうとう風来坊を卒業し、安住の地を手に入れたかに思えたその時「ある一夜の出来事」が彼を地獄に突き落とす。
又三は波乱万丈の人生に無事に“錨を下ろす”ことができるのか。
同じく「錨を上げよ」の4巻がランクインです。
5位:メインテーマは殺人
自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。彼女は殺されることを知っていたのか?
作家のわたし、アンソニー・ホロヴィッツは、テレビ・ドラマの脚本執筆で知り合った元刑事のホーソーンから連絡を受ける。
この奇妙な事件を捜査する自分を描かないかというのだ……。かくしてわたしは、きわめて有能だが偏屈な男と行動をともにすることに……。
『カササギ殺人事件』が話題になったアンソニー・ホロヴィッツの新作が5位。
本作も驚きの展開が待ち受けており、ページをめくる手が止まりません。
全体ランキングは「Amazon売れ筋ランキング – ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
楽天ブックス
それでは続いて楽天ブックスです。
楽天の全体ランキングは「楽天ブックスランキング – ミステリー・サスペンス」で確認できます。
1位:恋のゴンドラ
真冬に集う男女が繰り広げるラブストーリー。
衝撃の結末にあなたは驚愕する! 文庫化に合わせ、書き下ろし短編を追加。
楽天でも1位! 超絶好調ですね。
2位:大江戸科学捜査八丁掘のおゆう 北からの黒船
江戸と現代を行き来する関口優佳こと「おゆう」が、最新科学で江戸の難事件を解く人気ミステリー最新作!
ロシアの武装商船アリョール号の船員ステパノフは、日本に漂着したところを捕らえられ、長崎へ移送されることとなった。
しかし、陸路護送中、何者かの手引きを受けて脱走、江戸市中に侵入した可能性ありとのことで緊急配備が敷かれ、同心の伝三郎やおゆうにも招集がかかる。
そんな折、ステパノフの移送責任者の配下が死体となって発見され……。不穏化する江戸時代の日露関係の渦中で、おゆうは現代科学捜査を武器に、事件解決に奔走する!
人気シリーズ「八丁掘のおゆう」(山本巧次・作)の新作が2位に。
発売は11月1日ですが、予約段階でランク入りです。
3位:科警研のホームズ 毒殺のシンフォニア
科学警察研究所ー通称「科警研」の本郷分室の三人の研修生たちは、研修期間が延びたことで、「解決が困難な、不可解で難解な案件」すなわち「面白そうな事件」を選定し、調査に取り組んでいた。
鋭い洞察力と推理の切れ味で、かつて警察関係者から「科警研のホームズ」とまで称されていた室長の土屋は、相変わらず事件より大学の研究に夢中な様子であったが、あるときそんな彼に異変が…。
こちらも人気作・科警研のホームズの新作(喜多喜久・作)が3位に。
2位の山本巧次とともに、『このミス』大賞出身作家に勢いがありますね。
4位:誘拐遊戯
謎の犯罪者・ゲームマスターからの挑戦状。
元刑事の上原がゲームをクリアしなければ、女子高生を殺す…。怒濤の誘拐サスペンス!
人気作家・ 知念実希人の文庫作品が再びランク入り。
なお本作は2016年発表の『あなたのための誘拐』の文庫化になります。
5位:屍人荘の殺人
神紅大学ミステリ愛好会会長であり『名探偵』の明智恭介とその助手、葉村譲は、同じ大学に通うもう一人の名探偵、剣崎比留子と共に曰くつきの映研の夏合宿に参加するため、ペンション紫湛荘を訪れる。
初日の夜、彼らは想像だになかった事態に見舞われ荘内に籠城を余儀なくされるが、それは連続殺人の幕開けに過ぎなかった。
たった一時間半で世界は一変した。数々のミステリランキングで1位に輝いた第27回鮎川哲也賞受賞作!
今週はふたたび浮上して5位です!
全体ランキングは「楽天ブックスランキング – ミステリー・サスペンス
今週のおすすめ本
新刊を中心に、注目作品やオススメの作品を紹介します。
このミス大賞出身作家のランク入りがありましたので、6月に発売された『赤い白球』(神家正成)を紹介します。
1939年日韓併合時代の夏、平壌一中の吉永と朴は二遊間でコンビを組んで甲子園を目指していた。
やがて二人の球児は戦火に巻き込まれ、吉永は陸軍士官に、朴は少年飛行兵への道を選ぶ。白球と特攻――2人の運命は交差し、国境を越えた熱き友情の物語が始まる。
野球と戦争。歴史に翻弄された2人の主人公の運命をつづります。
ミステリー的な要素も含まれた、感動的な作品。オススメです。
まとめ
相変わらず、東野圭吾作品が強いですね。
他にはこのミス大賞出身作家の活躍も目立ちます。
次週のランキングは、「【Amazonと楽天】ミステリー小説 売れ筋おすすめランキング!【2019.11.3版】」をチェック!